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2019年3月1日のぱたぱた

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    気がつけば梅が咲いてもう3月。この月日の過ぎる早さに毎度慌てている。

    春を迎えることなく父親からの虐待で命を奪われた少女と母親の事件が胸に

    迫る。

    野田市の虐待死事件を取り上げて、私たち一人ひとりが本気で取り組まね

    ばと書かれた前回のメルマガを再度読んだ。本当にうなずくばかりである。

    この事件は誰の胸にも重くひびく。そしてたくさんの課題を突きつける。

    DV加害者が妻への支配を強固なものにするために“子どもを巻き込んだ

    暴力”を使うことは、DV被害者支援に関わる人たちにとってよく知られて

    いる。その支配の仕組みを理解することもむずかしいことではない。それぐ

    らいDV加害者は、妻や子どもを支配するときに“子どもを巻き込んだ暴力”

    を頻繁に使う。その方法は「別れるなら子どもは渡さない」と子どもを取り

    上げるものから、父親に服従しない子どもを見せしめとして暴力に晒し続け

    たり、子どもに母親を攻撃させたり、母親に子どもへの虐待を仕向ける巧妙

    なものなど、その非常なやり方は限りなくある。母親や子どもへ及ぼす影響

    は計り知れない。そして、その仕組みはどれも共通している。被害者はトラ

    ウマを抱えDVの支配から離れられなくなる…。それは加害者にとって最も

    支配に効果的な暴力でもある。

    野田市の虐待死事件は継続するDVの中で起きた虐待死事件である。母親

    と子どもはこれまでにも何度も支援につながる機会があったにもかかわらず、

    安全につながるための支援は実現されないままだった。助けを求めた子ども

    は命を落とし、母親は逮捕される。被害者を守れない、被害者に届かない被

    害者支援とはいったい何なのだろう。法制度や支援体制があっても、機能し

    ているとは思えない支援の現状がある。

    高校生の少年が、暴力を振るう父親を殺害した事件もあった。その判決で

    裁判長は少年や母親に対する父親の暴力があったとDVを認めたうえで「他

    に取り得る手段があり短絡的で正当化できない」とした。少年に対して他に

    取り得る手段はあったとするなら、殺人を犯すまでに追い詰められる少年や

    母親を守るために執り得る支援の手段がこの社会の支援の側にあったのかと

    問いたい気持ちになる。

    DV被害を経験した多くの女性や子どもたち、DVの渦中にいる多くの女性

    や子どもたちは、これらのニュースをどんな思いで聞いていることだろう。

     被害者の安全のための情報、法制度、支援体制は、被害者に有効に使われ

    てはじめて活きる。相談員、各関係機関の職員が、DV・虐待への正しい理解、

    暴力は許されないという意識をもつこと。被害者のために必要な関係機関の

    連携システムが、被害者の安全の実現のためには必要だ。

     

    *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

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