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2016年9月15日のぱたぱた

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    祝優勝!!広島東洋カープが7回目のリーグ優勝を果たした。カープは私が
    広島で暮らし始めた2年目に初優勝、広島の街は最高の盛り上がりをみせた。
    今回は25年目の優勝となるため、地元の友人から「今年のカープは強すぎて
    “変”」とラインが来たくらいだ。
    広島というとサミットで来日したオバマ大統領が訪れた後、観光客が激増して
    いると聞いた。原爆の被害を受けた広島では二度と戦争をしてはいけないとい
    う市民感情が強く、憲法改正についてもセンサーが鋭く働く。
    憲法改正というと、つい9条を思い浮かべるが、自民党が2012年に公表した
    憲法改正草案では、憲法24条に「家族は、互いに助け合わなければならない」
    との義務が加わった。憲法24条の根底には、女性が個人として尊重されるには
    戦前の家制度から脱却し、夫婦・親子が平等な家庭を実現すべきだとの発想が
    あった。しかし現行の「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立」から「のみ」
    の2文字を削除。前文でも「家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成す
    る」と規定し、「個人の尊重」を重視する現行憲法から「家族の尊重」にかじを
    切っている。(毎日新聞2016年7月9日東京朝刊参照)
    「個人の尊重」よりも「家族の尊重」が重視され、「婚姻の自由」もなく、「家
    族が助け合わなければならない」という社会は、女性だけではなく男性にとっ
    ても生きやすくはない。憲法24条は決して女性だけの問題ではないはずなのに、
    国民の関心は低い。
    そして9月26日の臨時国会には、「父母の離婚等の後における子と父母との継
    続的な関係の維持の促進に関する法案」(親子断絶防止法)が上程されると聞いた。
    DV被害を受けた女性の支援現場では、同伴した子どもと父親との面会交流をめぐ
    って調停が難航しているとよく聴く。「DVと子どもとの面会は別問題だ」「父親に
    養育費をもらうなら会わせるべきだ」「会わせないなら親権者としてふさわし
    くない」などと言われ、なかば強制的に面会交流をせざるを得ない場合もある。
    怖い父親と面会交流をすることで子どもにどのような影響があるのかは真剣に
    議論されない。面会交流は子どもの福祉を一番に考えるべきなのに、その視点
    があるのかと疑問に思う事案もある。それぞれに事情は違うため、時間はかか
    るが子どもを中心にした個別検討をする必要がある。法律の縛りをかけて、「
    面会交流が定期的におこなわれ、親子として緊密な関係が維持されることとな
    るようにするものとする」と規定してしまうのは、個別性を無視した乱暴なや
    り方と言わざるを得ない。
    妻や子どもに暴力を振るう男性が振るわなくなるのは非常に難しい。怖がって
    いる子どもと父親を面会させようという法案の背景には、養育費の問題がある。
    払える資力があるにもかかわらず、払おうとしない父親はたくさんいる。だか
    らこそ父親の子どもへの愛情が信じられず、子どもに無理強いしてまで会わせ
    なくてもいいのではないかと考える女性もいる。決められた通りに養育費を払
    うシステムをどう構築するのか、払わなくなった場合にはどうするのか、個別
    に対応できる機関があるのかなど問題は山積している。しかしこの法案の後に
    は子どもの「共同親権」に関する法案が提出される可能性が高いとみられてい
    る。臨時国会での討議を注視し、家族をめぐる法案改正の動向にも関心をもっ
    て臨みたい。

     

    *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆をしています。

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