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2017年2月15日のぱたぱた

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    2月11日12日とウィメンズカウンセリング京都で行われた アドヴォケイト

    講座が終わりました。テーマは「親子断絶防止法」。この法律の正式名称は「父

    母の離婚等の後における子と父母との継続的な関係の維持等の促進に関する

    法律」。この法律が誰を縛るかというと「父母」。どのように縛るかというと、

    「離婚後も子どもと親子としての継続的な関係を持てるようにしろ」と縛る、

    つまり子どもと面会交流をさせろと、同居親に迫る別居親の後押しをする法

    律です。積極的に面会交流をしなければ不適切親として監護権を移すゾ、制

    裁金を課すゾと同居親を脅す材料を提供する法律でもあります。

     この法律を講師の長谷川京子弁護士は「別居親との関係維持が子どもにと

    って利益であると言えない場合に面会を推進する法律」と言われていました。

    つまりたとえ離婚したとしても話し合いができるような関係であればこの法

    律は必要がない。自分たちで面会交流についての取り決めもできるし、面会

    交流を実施することもできる。この法律を必要としているのは話し合いがで

    きないような関係、あるいは同居親も子どもも別居親と会いたくないと思う

    ような関係・・・どんな関係かと言うと、典型はDV、虐待。 

     

     家庭内に DV があることそのものが児童虐待であるという児童虐待防止法

    の考え方なんぞなんのその、父母との継続的な関係を持つことこそが子ども

    の最善の利益に資すると言う

     前提(この前提そのものがどうかと思いますが)のもと、妻と子どもは別と

    いう理屈で面会交流が強要されます。こんなに子どものことを思い、子ども

    に会いたがっている父親を子どもから奪うなど言語同断と、面会交流を嫌が

    る母親に「子どもの利益を考えない悪い親」というレッテルが貼られます。

    DVも虐待も証拠を出せと言われると難しい。いずれも第三者の目があるとこ

    ろでは行われませんから、DV冤罪などと言われて、結果として面会交流が強

    要されることとなります。現在既にこうした動きが始まっているそうです。

     

     長谷川弁護士が言っていましたが、裁判所も調査官も離婚をしたら、DV

    終わると思っているそうです。別れても支配とコントロールは続きますし、

    ひどい場合は元夫からストーカーをされます。以前伊勢原市で元夫に刺され

    重傷を負った女性がいましたが、彼女の場合、離婚後7年が経過した後での

    事件です。そして先日の長崎の殺人事件。詳細はわかりませんが、彼女は、

    警察に元夫からのストーカー被害を相談していました。にも関わらず、警察

    からの夫への警告を断っています。面会交流で夫と会わざるを得ない為、警

    告により夫が激昂することを恐れたのではないかと推測されています。警察

    によると面会交流が理由でも加害者との交流があればストーカー規制法の適

    用は難しいとのこと。つまり面会交流の取り決めがあれば、たとえ元夫から

    ストーカー被害を受けても、女性を守ってくれるものは何もないということ

    です。面会交流の強要は子供を利用した暴力という DV そのものだと言えま

    す。

     そしてもう一つこの法律には大きな問題があります。簡単に言うと、子ど

    もの監護について話し合い取り決めることなく別居してはいけない、かつそ

    ういうことが起きた場合には、その状態を早期に解消させなければならない

    という条文があることです。子どもの監護について夫と話し合い、取り決め

    を行ってからしか家を出られないとしたら、妻は家を出られません。DV被害

    から逃れることができません。また仮に子どもを連れて家を出たとして、そ

    の状態の早期の解消とは、具体的には、妻子が再び夫のもとに戻るか、ある

    いは子どもだけ夫のもとに戻すかということになります。

     この法律の阻止のために長谷川さんは毎日議員の元に FAXを送っている

    とのことでした。また越堂さんは、労働者としての女性の権利獲得のために

    国連でのロビイングを繰り返してきたそうです。 随分前のことになりますが、

    DVに関する 啓発ビデオで、19世紀、貧民救済の慈善運動の中で家庭におけ

    る女性への暴力が発見され、暴力撲滅のための運動が行われていたというこ

    とを知りました。その運動が継続されなかった理由はわかりませんが(戦争

    でしょうか?)、家庭における女性への暴力は20世紀、女性解放運動の中で

    再び発見されることになります。フロイトによる性暴力被害の発見もそうで

    すが、女性が受ける暴力被害は常になかったことにされてきました。今もま

    た「親子断絶防止法」により、女性の暴力被害が家庭の中に封じ込められよ

    うとしています。これはDV被害者だけの問題ではありません。被害を訴えて

    は冷笑され、女性自身の弱さ、あるいは落ち度のせいだと言われ、被害妄想

    と決めつけられてきた全ての暴力被害女性の問題です。闘わなければ、私た

    ちの被害は再びなかったものにされてしまいます。

     19世紀の女性たちと違い、21世紀の私たちには参政権もありますし、意見

    表明の権利もあります。SNS、 ブログ、ミニコミ 等々 の意見表明のツール

    も持っています。新聞への投書もできます。もちろん議員にFAXを送ること

    も、越堂さんたちのようにロビイングをすることもできます。再び女性への

    暴力が家庭の中へと閉じ込められようとしている今、私たちにできることは

    何なのか、怠け者の自分自身への自戒を含めて、改めて考えさせられた講座

    でした。

     

    *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

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