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2017年度教育訓練アドヴォケイト講座「犯罪とジェンダー〜裁かれる女性たち〜」

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    日時:2018 年2/3(土)・ 4(日)

    会場:ウィメンズカウンセリング京都

    講師

    講義1:片桐妙子さん フェミニストカウンセリング・アドヴォケイター

    講義2:福田由紀子さん 認定フェミニストカウンセラー

    講義3:遠矢家永子さん NPO法人SEAN 副理事長・若年層ポルノ被害

    相談部門代表

    講義 :高坂明奈さん 弁護士(女性共同法律事務所)

    定員:40

    対象:女性に限りどなたでも(先着順)

    参加費:会員 27,000 (税込) 会員外 31,320 円(税込)

    1講義のみの受講はそれぞれ7,000円(税込み)となります。

    詳細・お申込み:http://nfc505.com/kouza1/2017/2017advocate.pdf

     

    ☆23日、4日、1年に一度のアドヴォケーター講座が開催されます。4回にわたって講座のご案内をします。

     

    フェミニストカウンセリング・アドヴォケイターも、フェミニストカウンセラーも、その活動を通じて、被害を受けた女性の側に立ち続けています。DVの被害者、性暴力犯罪の被害者、セクハラを始めとする様々なハラスメントの被害者、給与や待遇で不当な差別を受けている女性労働者、家庭の中で意に染まない性別役割を強いられる女性・・・・何らかの困難を抱えている女性は全てジェンダー格差社会の被害者と言ってよいでしょう。

     しかしながら、DV被害は女性が妻役割を果たさないから起こるのではないこと、セクハラ被害は女性が男性を誘惑したから起こるのではないことに、社会が合意したのはつい最近のことです。今もこうした神話は世の中に蔓延しています。そのために被害が被害として取り扱われず、被害そのものが女性の責任にされてしまうことも少なくありません。伊藤詩織さんに対する誹謗中傷など、まさにその好例だと言えます。

     

     今回の講座では「加害者」とされる女性たちを取り上げます。被害をもたらす構造を訴え、被害者の権利を守ろうしている私たちは「加害女性」が抱えるジェンダー問題を、被害女性の問題と同様に理解できているでしょうか。またそのことを福祉や司法など社会に説明できているでしょうか。

     

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    加害女性たちは、DV被害者や、性暴力被害者のように、社会構造上の問題で被害を受け支援が必要な女性たちという焦点の当て方をされません。子ども虐待でも、支援を受けるというよりは、子どもから引き離され、社会からも司法からも断罪されているかのような母親がいます。その他にも、貧困から窃盗に手を染める高齢女性、万引きを繰り返すクレプトマニアの女性、菓子パンなどを盗む摂食障害の女性、子育ての辛さあるいは介護の辛さから無理心中を企て自分だけが生き残ってしまった女性、(もちろん何らかの理由で殺意を持って相手を殺す女性もいます)、ストーカー加害者の女性、DV夫あるいは性犯罪者から身を守ろうとして相手を傷つけてしまう女性、自身の生活のために嘘を重ね他人からお金を引き出そうとする女性・・・・窃盗、殺人、ストーカー、傷害、詐欺などの加害者です。フェミニストカウンセリング・アドヴォケイター、フェミニストカウンセラーの皆さんは、彼女たちがどのようにして捕らえられ、どのような法とシステムで裁かれるのか、ご存知でしょうか。そして彼女たちを加害者の立場に追い込んだジェンダー問題について、弁護士や裁判官に説明、擁護代弁できますでしょうか。

     

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    最初の講師はフェミニストカウンセリングアドヴォケイターの片桐妙子さんです。研修講師として話をすると「優しい」「あたたかい」「こういう人にアドヴォケイトしてもらえたら安心できる」と評される彼女の「私が考えるフェミニストカウンセリングアドヴォケイト」が講義1です。

    続いてフェミニストカウンセラーの福田由紀子さんによる講義2は「ジェンダーと犯罪~加害者臨床の現場から~」です。福田さんは刑事施設内でカウンセリングを行っています。刑事施設内ですから、彼女がカウンセリングをする相手は殺人、傷害、窃盗等の加害女性です。性犯罪加害男性の更生プログラム(グループ)も担当していらっしゃるとのことで、ハードな現場のハードな実態と、それらの実践から見えるジェンダー問題についてお話しいただきます。またドラマとは異なる刑事施設の実際についてもお話しいただく予定です。

    講義3はNPO法人SEANの遠矢家永子さん。NPO法人SEANAV出演強要などのポルノ被害相談を行っています。AV出演強要の被害者である女性たちが加害者として扱われるわけではありませんが、逸脱した女性として扱われる、さまざまな脅しを受けている、自分の判断で契約書にサインしたとされるなど被害を訴えることが困難な立場にあります。どのような相談があり、相談者がどのような状況に置かれているかについてお話しいただきます。昨年10月大阪地裁で「極めて悪質」なアダルトサイト運営者に執行猶予つきの判決が下されましたが、この裁判で明らかになった悪質業者の実態についてもお話しいただきます。

     

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    さて、最後の講義4ですが、講師は女性共同法律事務所の高坂明奈弁護士です。高坂弁護士には、「裁判の仕組み基礎知識」として民事裁判、刑事裁判の違い、裁判をめぐって使われる言葉の意味、判決の基となる罪と罰に関する考え方、量刑、など、司法と裁判に関する「基本のき」をお話しいただく予定です。弁護士さんから見たら当たり前のことの中に、門外漢の私たちが知らないことがあるのではないかと思うのですが、私たちが知らないことを話してくださいというわけにもいきませんので、とにかく犯罪と裁判をめぐる基本のきについてお話しくださいとお伝えしています。どういうことかなと思いながら曖昧にしていたことや、聞いたことはあるが意味を知らない言葉、どうしてそうなるのかよくわからなかったことなど、裁判をめぐっていい加減だった知識を点検、ブラッシュアップする機会です。加害者とされる女性を支援する際には、絶対に必要となる知識。教えていただいたことを全部覚えなくても、自分の知識の不正確なところがわかるだけでも大いに意味があるのではないでしょうか。

     

    年に1回のアドヴォケイター講座、同じテーマを繰り返し取り上げることはなかなかできませんので、何らかの犯罪をめぐって加害女性を擁護代弁する機会がありそうな方(フェミニストカウンセリング・アドヴォケイター、フェミニストカウンセラー全員と資格は持っていないが、支援者として活動している方全てではないかしら?)は是非お申し込みください。加害女性について全国大会等で取り上げられることがありませんので、目立ちませんが、先ほども書きましたように、虐待加害者とされる母親を始めとして、フェミニストカウンセリングの現場には、加害者とされる女性たちが登場することが増えつつあります。自分の前にそうした女性が立つ日が来る前に是非受講くださいますように。

     

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