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2018年8月1日のぱたぱた

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    友人の訃報が届いた。40年ほど前、知らない地での初めての子育てと、

    子どもと二人だけの毎日にストレスを溜めていた私に声をかけ、近所の母親

    グループに誘ってくれたのが彼女だった。

    其々が転居などで離れてもグループの集まりは続いた。当時流れていた「2

    4時間戦えますか!」のCMのように夫たちは戦士となり、「良妻賢母」「三

    歳児神話」「母は家庭の太陽」、中でも「母原病」は流行語となって、多くの

    母親が子育ての中で「私が悪いのだ」と、悩み苦しんだ。子どもの手が離れ

    るとM字型就労、非正規就労で日本の高度成長期の使い勝手の良い安価な労

    働力となった。国は年収103万円の配偶者控除の壁と、第3号被保険者の

    国民年金保険料免除と言う不思議な制度を作った。サラリーマンの妻たち

    は、家族に迷惑を掛けない事を条件にパートで家計を支えた。思えば、

    えるほど、いや怖いほど国の思惑通りに生きた。私たちはその世代だった。

    今も、国連女子差別撤廃委員会は、日本に有る家父長制や固定的性別役割

    分担を懸念し、政府に改善勧告を出している。女性を取り巻く状況が大し

    て変わっていない事にあらためて驚く。女性差別を表すジェンダーギャッ

    プ指数は順位を下げている。

    フェミカンと出会いチョッとばかり学んだ私は、友人たちとのかみ合わな

    さに違和感を抱きながらも、彼女や皆に会う事を楽しみにしていた。話題は

    年を経るにつれ移り、近頃は体調や病気の話しも出るようになった。彼女は

    病を得たと話したが、いつもと変わらない穏やかな口調で大丈夫だと告げた。

    安堵した。今では最後となった二年前の集まりは、彼女の家だった。別れ際

    に私は「来年は私ね!」と告げ、皆で再会を楽しみに別れた。今、忙しさに

    かまけて約束を守らなかったことを、心から悔いている。

    葬儀は親族のみで済まされ、お別れはできなかった。置いてきぼりになっ

    た様な感覚だけが残った。

     

    *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。