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2020年1月15日のぱたぱた

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    二兎社「私たちは何も知らない」を見た。ご存知と思うが、主役は平塚らい

    てう。作品紹介には「雑誌『青鞜』の編集部を舞台にした青春群像劇」とあ

    る。出てくるのが、伊藤野枝、岩野清、尾竹紅吉、保持研、山田わかである。

    何だかスゴイ。男性は、平塚らいてうのパートナーとなる奥村博以外は女性

    たちのせりふの中に登場するだけであるが、辻潤、大杉栄、富本憲吉、岩野

    泡鳴、山田嘉吉に森鴎外と、こちらも何だかスゴイ。

     印象に残った場面はいくつもあるが、一つ上げるなら、冒頭の、尾竹紅吉

    がらいてうを訪ねてくる場面。平塚らいてうに心酔、その主張に興奮する尾

    竹紅吉と、それに対応する保持研の言葉(記憶のみなので不正確ですが)。「新

    しい女」「因習の打破」「こういう本を、言葉を待っていた」「全国からたくさ

    んの女性たちがらいてうを訪ねてくる」(めっちゃ不正確です)等々・・・こ

    こで伝わってくるのは、『青鞜』が当時の女たちに与えた興奮と熱狂である。

    同じようなことがほぼ60年後、ウーマンリブの登場時にもあった。このと

    きのカリスマは田中美津さん。さらにその10年後女性学、フェミニズムも

    同じような熱狂をもって受け入れられている。ことのときのカリスマは上野

    千鶴子さん、小倉千加子さん。そしてフェミニストカウンセリング。女性た

    ちに熱狂を持って受け入れられたこれらが目指したものは、「因習の打破」「便

    所からの解放」「ジェンダーの呪縛を解く」「自分を生きる」と、言葉は違っ

    ても、目指すものは同じである。そして世間からの強い反発を受け、揶揄、

    嘲笑を浴びたのも同じ。こう考えると、私たちはみな同じ系譜に連なってい

    る。舞台上で取り上げられた女の問題は、家事負担、子産み子育ての負担、

    家族の中での抑圧、結婚と自己犠牲、嫁役割、男女の非対称性、母性と堕胎、

    性を語ること性愛の解放・・・と、今も未解決の問題群である。青鞜発刊時

    の平塚らいてうは25歳。ラップ調の「原始女性は太陽であった」で幕をあ

    ける舞台は、若い女性たちの知的興奮と新しい時代の胸弾む予感で始まり、

    暗い時代の到来を暗示して終わる。近代の幕開けを生きた女性たちのことも、

    今に続く時代がどのようなものなのかも「私たちは何も知らない」のだ。公

    演は終盤になったが、滋賀、愛知、石川での講演がこの後予定されている。

    お近くの方は是非ご覧いただきたい。

     

    *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。