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2020年9月1日のぱたぱた日記

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    9月になるというのに、35度を超す毎日です。と言ってもそれは大阪の話。
    札幌では既に日中でも半袖では肌寒い日があるとのことで、最高気温が
    20度に満たない地域もあるそうです。私の暮らす関西に秋は来るので
    しょうか・・・。数日前に確かに聞いたツクツクボウシの鳴き声が消え
    たのです。例年、近隣では「夏が去るのがつくづく惜しい」と晩夏に鳴
    く蝉ですが、「早まった!」と再び眠っているのかもしれません。
    ところで、コロナ禍のため閉館していた映画館が再開され、早速行って
    きました。今日は映画の話をさせてください。上映が中断していた
    『PRISON CIRCLE』(坂上香監督・製作・編集)です。既に観られた方も
    多いかもしれません。坂上香監督のこれまでの作品は、『Lifers 終身刑
    を越えて』や『トークバック 沈黙を破る女たち』。どちらもアメリカの
    受刑者を取材しカメラを回して製作されたもので、作品を通して刑につ
    いて、償いや回復について考えさせられるものでした。
    『PRISON CIRCLE』では、坂上さんは日本にある社会復帰促進センターに
    入って2年間撮影しています。社会復帰促進センターは施設の設計や建築、
    運営の一部を民間事業者に委託している刑事施設で「PFI(Private Finance
    Initiative)刑務所」と呼ぶそうです。ちょっとこれまでの刑務所とはイ
    メージが違いました。山口県にある女子収容棟をふくめて日本には4か所
    だけ。撮影現場はそのひとつである島根あさひ社会復帰促進センターで、
    TC(Therapeutic Community)という教育プログラムを進める唯一の男子刑
    務所だそうです。
     参加者(受刑者)がそれぞれトラウマを聴くメンバーの輪のなかで自分を
    見つめ語ることで変化する過程を 観ている私も共に体験しました。
    この輪になって語り合う治療共同体は、フェミニストカウンセリングの
    CR(Consciousness Raising)グループに通じるものでした。すべての
    加害者が過去に被害者だったわけではないでしょうけれど、ここで語る
    青年たちはみなトラウマを抱えていました。「トラウマを聴く社会への変
    革」は、被害者の回復にとって重要な課題だと話してきた自身としては深
    く共感しました。

    現在、この刑事施設での治療プログラムを受けることが出来るのは、4万
    人の受刑者のうち40人だけだそうです。気が遠くなる数字ですが、機会の
    拡がることが求められていると思います。個人的には、拘置所でのカウン
    セリングを何度か経験してきて、「トラウマケア」の視点が広く司法の現
    場に届くことを切に願っています。自主上映もあるでしょうが、コロナ禍で

    困難も多いと思います。ぜひ観る機会を探してみてください。