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2017年2月1日のぱたぱた

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    もうすぐ立春ですね。

    立春って2月4日?調べてみたら、1985年から2020年までは2月4

    日らしい。2021年以後は2月3日になる日もあるとのことでした。

    なにはともあれ、もうすぐ冬から春に、春の訪れです。

     

    1月も終わろうとしていたある日、相談者が新聞の切り抜きを鞄から取り出

    して見せてくれました。その切り抜きは、1月27日のもので、新聞記事に

    は大きな文字で「親権面会に積極的な父か同居の母か 子の負担考慮 二審

    は母に」(朝日新聞)というものでした。(一審では、妻と子どもの面接交流

    を「100日」確保するとした夫の計画を評価したものです)

    相談者の女性は、離婚を決め、10歳のお子さんを連れて家を出ました。夫

    は子どもに会いことを執拗に求め、まだ話し合いは続いている状態です。

    夫は「子育てには両親が揃って協力することが必要」「お金だけで済むことで

    はない」と繰り返し、とても良い夫、父親であることを主張しています。

    共に暮らしていた時の夫は、家のこと、子育てに熱心な人で、協力的な夫、

    理解のある父親にみえる人でした。しかし、感情に起伏があり、相談者を言

    葉で貶め、馬鹿にする、子どもには躾と称して、命令、時には罰を与えるな

    ど、外から見えにくい暴力を繰り返していました。

     相談者は新聞の記事を手にしながら、「いろいろな所で、私の言うことは

    DVを利用して大げさに言っているだけと言われてきました。お父さんは子ど

    もことを考えて会いたいと言っている。あなたは子どもから父親を奪う気か

    とも言われました。私は、生活も大変になると分かっていても家を出ました。

    どんな思いで家を出たのか分かってもらえなかった。

    私は子どもを守り、静かに暮らしていきたいだけです。子どもが自分の意思

    で父親に会うことは拒みません」そんな相談者の言葉を今更に聞きました。

    (相談者の了承を得てあります)

    毎日新聞には次のコメントも掲載されていました。「母親の姿勢に反省を求め、

    十分な内容の面会交流を促すような指摘もできたはずだ。(抜粋)」(棚瀬孝雄

    弁護士)

     親子断絶法案が進んでいます。

     もしこの法案が成立すれば、父母が継続的な関係の維持に責任をもたなく

    てはならなくなります。親子断絶法案には「子の最善の利益のための特別配

    慮」として児童虐待、DVその他の事情がある場合は、子の最善の利益に反す

    ることにならないよう、面接交流を行わないようにすることを含め、その実

    施場所、方法、頻度等について特別な配慮がなされなければならないとはあ

    りますが、本当に女性(母親)の気持ち、立場が理解されたものになるとは

    思い難いです。

    相談者が願う「子どもとの静かな暮らし」が脅かされる不安を感じざるを得

    ません。

    今回の高裁の判決が今後どのような意味をもっていくのかと相談者と二人で

    新聞を眺めていました。

     

    *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

    2017年1月15日のぱたぱた

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      私の所属するNPOでは、県内の高校や専門学校、大学から依頼を受け、デー

      DV防止啓発講座を行っています。昨年、ジェンダー論を学んだ大学生に話

      をしてもらいたいという要請があり、考えた末、これまで実施していたプロ

      グラムではなく、DV被害当事者の語りを届けることにしました。当事者とし

      て語ったのは当NPOのメンバーで、現在はデートDV防止プログラムのファシ

      リテーターを務めています。彼女はDVから逃れ、後遺症を抱えながら生活を

      しているときに偶然参加した「支援者養成講座」で学ぶ中、「自分に起きてい

      たことが何であったのか」を理解してきたといいます。当初、自分ことを語

      ることはなかった彼女が、今は「私はDVのことを伝えないと死んでも死にき

      れない」と精力的に活動をしています。その思いは半端なものではなく強く

      深いものだけに、今なお続く「その後の不自由」の中、まさに七転八倒しな

      がらのここまでの道のりでした。

      昨年の講座では、彼女の話を聞いた学生たちの感想は、まずは「本当にDV

      は存在し、壮絶な被害を受けているひとがいるんだ」という驚きに満ちたも

      のでした。昨年の講座が好評だったということで今年度も依頼があり、同じ

      ように当事者の語りを届けるにあたり、改めて何を伝えるかを検討しました。

      DVの出来事を中心に語るとどうしてもDVの悲惨さ、怖さにばかりが注目さ

      れてしまう。しかし、私たちは「DVの被害を受けたかわいそうな人」ではな

      く、「DVから逃れ、その後の不自由を抱えながらもミッションを持って今を

      生きている人」の語りを届けたいという思いになりました。

      実際の講座後の感想を見るとは、学生たちは本当に真摯に受け止めてくれ、

      私たちの思いが伝わったのではないかと思います。語りは個人の体験経験で

      はありますが、何百冊の書籍でも伝えられないものを聞き手と共有すること

      ができると、あらためてこの活動の意義を確認しました。

      さらに、この講座の準備が実に楽しい(私にとってはご褒美のようでした)。

      今回もう1人の語り手となるメンバーと私の3人で当事者である2人の経験

      を改めて共有する作業の中で、たくさんの発見がありました。当事者でない

      と出てこない言葉の一つ一つに感動したり感心したり…。「過去の出来事は変

      わらないけれど、その人生の意味は変わっていくプロセス」をともに歩んで

      いるのだなと実感しています。「あらためてFC、好きだなあ」を実感する機

      会でした。

       

      *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

      2017年1月1日のぱたぱた

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        2017年、新年明けましておめでとうございます。今年は全国各地とも穏やか

        な元旦を迎えられるようです。皆さんはどのようなお正月を迎えられたでし

        ょうか?

        まずは123日に行った漫画家田房永子さんを招いての公開講座『「キレる

        私」と「母娘関係」』の報告をします。

        120名近くの参加者(ほぼ9割が初参加の方々でした!)が田房さんの語り

        に大きくうなずき、よくぞ言ってくれたと共感、賛同の輪が広がりました。

        田房さんは、今でも母親と一緒にいるのは12時間が限度今考えても母

        親が発した言葉の数々は理解不能そんな母を「嫌いだ」と言えるようにな

        るまでの葛藤を何年もかけて凝縮されたのが『母がしんどい』だそうです。

        母親からの呪詛、「呪いの言葉」に今も絡めとられ、もがき続けている“娘”

        である多くの方にぜひとも読んでいただき、フェミニストカウンセリングに

        何らかの形でつながっていただければと思います。(詳しい報告はニュースレ

        ターに掲載します)

        もう一つ、人権講演会で聞いたゴールボール全日本チームキャプテン浦田理

        恵さんの話をご紹介します。

        ゴールボール競技は、第二次世界大戦で視覚に傷害を受けた傷痍軍人のリハ

        ビリテーションの効果を促進するために考案されたリハビリテーションプロ

        グラムの一つでしたが、日本ではなかなか全国的な普及に至らず、1992年に

        財団法人日本身体障害者スポーツ協会により本格的な競技規則の翻訳が行わ

        れ、ようやく全国的に紹介されたというスポーツです。

        浦田さんは大学入学後に発病し、30代後半の今、左目の視力はなく右目の視

        野もほぼ欠損状態で光をぼんやりと感じる程度だと冒頭で話されました。終

        始あまりにも明るく自信をもって話される姿に圧倒されつつも、「困難や問題

        は神様からのプレゼント」と言えるようになるまでの道のりがいかに険しく

        困難なものであったかを想像すると聴く者の胸は熱くなりました。

        教師になる夢を胸に大学に進学し一人暮らしを始めたのに、ある日を境に

        徐々に視力が低下し始めた時のとまどい、不安、混乱。かと言って病院に行

        く勇気が出ない、誰にもSOSを出せないまま引きこもり生活を続けた時の

        孤立無援感。生きる意味がわからなくなり自尊心が低下し自暴自棄になった

        時の絶望。

        離れて暮らしている親に心配をかけたくないと実家にも帰らず、もう限界だ

        と感じるまで話すことができなかったといいます。病気になったことに何の

        責任もないのに自分を責め、誰にも助けを求められないのは暴力の被害を受

        けた人と同じような心理的プロセスをたどるのだという印象を受けました。

        浦田さんをこの危機的状況から救ったのは、家族や友達の温かい支えであり、

        ゴールボール競技との出会いでした。そこで他の競技者たちが視覚障がいに

        へこたれずに競技に打ち込む真剣さや明るさにふれ、以前の自分を、いやそ

        れ以上の力をつけていかれたのです。当時を振り返り、「何もできないのでは

        なく、何もやろうとしていなかった」と語られました。まったく運動に無縁

        だった浦田さんがトレーニングを重ね、オリンピックで金メダルを手にする

        なんて、考えたこともなかった未来だったのです。勇気を出して一歩を踏み

        出すことによって始まる新しい世界との出会い、これはすべての人に通じる

        ことだと思います。自分の可能性は自分次第でどれだけでも広がる、夢を持

        ち挑戦できることの素晴らしさというのは、大きな挫折を味わった人だから

        こそ自信をもって伝えられることなのかもしれません。年頭にあたり、今年

        は何に挑戦しようかと考えています。  

         

        *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

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