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2018年11月15日のぱたぱた

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    個人的な話になりますが、私は、おそらく物心ついたころから、「女は損だ」

    と思い続けながら生きてきたように思います。そして、男への羨望と憎しみ

    を同居させながら、「女ということで傷つけられたくない」「どうすれば男と

    対等に扱われるか」を、ああでもない、こうでもないとやってみては、結果

    痛い目に合うということを繰り返してきたように思います。世のなかの「成

    功哲学」に乗り切れない、ややこしい自分の扱いにおそらく困っていた私は、

    心理学やカウンセリングに関心を抱くようになりました。その後、男性のカ

    ウンセラーに師事した私は、次第に彼の解釈に違和感を抱きはじめ、ついに

    は耐えきれず思い切って意見したところ徹底的に叩かれ、結局、そこでの居

    場所を失い離れることになりました。同じころに「フェミニストカウンセリ

    ングという女性のためのカウンセリングがある」ということを知りました。

    それはどんなカウンセリングで一体どこで学べるのかなどの情報が得られな

    い中、いつかは学びたいと思っていました。まだフェミニズムにも出会って

    いなかった私が「女性のための」という言葉だけで、これまで自分の中で持

    ち続けてきた「うまく言葉にできない何か」の正体を明らかにすることがで

    きるのではないかという期待と予感があったのだと思います。

     まさに「塞翁が馬」、「棚から牡丹餅」で、いろんな経緯があって、私はフ

    ェミカンに出会うことができました。漠然と、「人と関わる仕事がしたい。女

    性のためになる仕事がしたい」と思ってきたのですが、今や女性支援の仕事

    に関わって18年目になります。興味関心が移りやすく根気がないと言われ

    てきた私が、これほど長く続いたことはこれまでありませんでした。

    自分の望みはかなっています。しかし、時には思うようにならない現実に

    思わず「なんでこんなしんどいことを仕事にしているんだろう…」と仲間と

    弱音を吐くこともあります。落ち込んだ気持ちの底から這いあがってくると

    きに、心に湧き上がってくるのは、先を行く女性たちの言葉の数々。こんな

    思いをみんなもしてきたのだろうかと、何度もその言葉の意味を咀嚼し、噛

    みしめながら自分に言い聞かす。そんなことを何度か繰り返してきました。

    講座に参加することで、助けられてきたことは大きい。フェミカンの講座

    には、ほかでは得られない醍醐味がありました。それぞれ様々な苦難や困難

    を乗り越えてこられたのだろう講師が、背筋を伸ばし、発する言葉に、「この

    人が見てきたものは、経験してきたものは何なのだろう。それはどういうこ

    とを意味するのか」等々、興味関心が沸き起こってきます。数々の学びと共

    に、新たな宿題をもらって帰ってくる。現場に戻って、その宿題の答えを探

    していく。それを繰り返してきた結果、ここまで来られたのかもしれないと

    思います。今も、場面場面で、あの言葉の意味は何なのかと考えています。

    経験を重ねるとともに、その言葉が意味するところの深さに触れ、ここまで

    続けてこられたのかもしれないなと、近頃つくづく思います。

    今回みなさんのところに、ニュースと共に何枚もの教育訓練の案内が同封

    されてきたことと思います。フェミカンの講座の「学び+α」に触れていた

    だきたいと思います。その場でしか味わえないライブの醍醐味。フェミカン

    でだからこそ語られる言葉の数々。ぜひ、講座の中で体験し、一人ひとりが

    得た「学び+α」を世代を超えて仲間とともに語り合う醍醐味を、ぜひ経験

    していただきたいと思います。

     

    *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

    2018年11月1日のぱたぱた

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      広島出身の私は、今、日本シリーズのカープ対ソフトバンクに夢中です。野

      球を観るのは小さい時から大好きです。しかし、文句をつけたくなることが

      あります。それは解説者が時折キャッチャーのことを「女房役」と呼ぶこと

      です。なぜわざわざ「女房役」と呼ぶ必要があるのか?キャッチャーの選手

      はこの呼び名にどんな気がするのかな?因みにピッチャーは何になるんでし

      ょう?

      もやもやしたものを放置していたのですが、先日、仕事でうかがった女性セ

      ンターである冊子をいただきました。朝霞市女性センターそれいゆプラザが

      作成した『表現ガイド』というものです。そこにとてもタイムリーな記載が

      ありました!「何気なく使っている言葉には、男性を中心としてきた社会の

      仕組みや性別役割分業意識を反映しているものがあります」として、表現例

      が挙げてありました。すなわち「見直したい表現=内助の功・女房役」「望ま

      しい表現=協力・補佐役」「見直し理由=男性が主で女性を従ととらえ、女性

      が補助的な役割といったイメージを形成するため」。やっぱりそうだよね、と

      膝を打ちました。

      ポリティカル・コレクトネス。『政治的に正しいおとぎ話』を読んで目から鱗

      だったのが、約20年前の自分でした。しかし、こういった種類のリストに

      今も教えられます。差別的な言葉がまだまだメディアや日常生活で使われ続

      けていることに慣れてしまっている自分に気がつきました。特に言葉を大切

      に紡ぐカウンセラーの自分にとってポリコレは大事だと改めて思ったのでし

      た。

       

      *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

      2018年10月15日のぱたぱた

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        今年のノーベル平和賞に、内戦下で性暴力を受けた数万人もの被害女性の治

        療や、戦時下の性暴力根絶を訴えてきたコンゴ民主共和国の産婦人科医デ

        ニ・ムクウェゲさんと、過激派組織「イスラム国」(IS)から受けた性暴力を

        証言・告発し、性暴力を受けた女性の救済に取り組むイラクのクルド民族少

        数派ヤジディ教徒のナディア・ムラドさんの二人の授賞が決まった。

        ネットの記事によると、ムラドさんは、ISの大量虐殺や自身が体験した性奴

        隷の被害を明らかにし、その後、人身売買の被害者の尊厳を守ることが必要

        だと訴える国連親善大使に就任。20169月の国連本部での演説では、「首

        の切断、性奴隷、子どもへのレイプ。これらの行為に突き動かされないので

        あれば、いつ行動するのですか? 私たちにも生きる価値がある」(朝日新聞

        デジタル)と各国代表に問いかけたという。

        授賞をムラドさんは、「この賞をすべてのヤジディ教徒、イラク人やクルド系、

        少数派、世界中の性暴力の被害を受けた人たちと分かち合う」という声明を

        出している。

        戦時下の性暴力、慰安婦の問題、若年層や弱者をターゲットにした性暴力、

        DV、セクハラ…。今も私たちの社会で被害者を苦しめ続けるさまざまな暴力

        が同じ延長線上にある。

        性暴力が戦術として使われるのはなぜか。その背景には女性を所有物として

        みる考え方やジェンダーの問題が根深くある。いまだ個人の問題とされ社会

        の問題としての取り組みが遅れ、謝った捉え方のままの社会の認識がある性

        暴力。その認識が二次被害となって被害者をさらに苦しめる。たくさんの性

        暴力被害者が見えない仕組みの暴力に晒されたまま沈黙を強いられ、性暴力

        被害者は社会の中で深く傷つき被害と気付かないままに置かれている。

        なぜ私たちの性は、奪われ、支配され、利用されるのか。性差別社会を背景

        とする性暴力をジェンダーの視点で読み解き、奪われた権利を共に取り戻し

        ていくフェミニストカウンセリング。女性への暴力を容認してきた社会を共

        に変えていく私たちでありたいと思う。

         

        *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

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