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2019年3月15日のぱたぱた

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    私たちフェミニストセラピィ“なかま”のスタッフは今、13年ぶりに東京で

    開催する「第18回フェミニストカウンセリング学会全国大会in東京」の準

    備に取り組んでいます。シンポジウムのテーマは「フェミニストカウンセリ

    ングを次世代にどう繋げるか〜多様性・少数性を尊重しつつ〜」。シンポジス

    トの方々とのミーティングや会場施設との打ち合わせなど準備を進めるにつ

    れて、東京開催を決めた1年前よりも気の重さがなくなり、代わりにわくわ

    く感が高まってきています。当日ボランティアとして一緒に働いてくださる

    人たちもいてくれて心強く思っています。フェミニストカウンセリングの次

    世代への継承が喫緊の課題となっている今、これまで関わる機会が少なかっ

    たコミュニティの人々とともに感じ、語り、手をとり、働く機会にしたいと

    考えています。

     

    *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

    2019年3月1日のぱたぱた

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      気がつけば梅が咲いてもう3月。この月日の過ぎる早さに毎度慌てている。

      春を迎えることなく父親からの虐待で命を奪われた少女と母親の事件が胸に

      迫る。

      野田市の虐待死事件を取り上げて、私たち一人ひとりが本気で取り組まね

      ばと書かれた前回のメルマガを再度読んだ。本当にうなずくばかりである。

      この事件は誰の胸にも重くひびく。そしてたくさんの課題を突きつける。

      DV加害者が妻への支配を強固なものにするために“子どもを巻き込んだ

      暴力”を使うことは、DV被害者支援に関わる人たちにとってよく知られて

      いる。その支配の仕組みを理解することもむずかしいことではない。それぐ

      らいDV加害者は、妻や子どもを支配するときに“子どもを巻き込んだ暴力”

      を頻繁に使う。その方法は「別れるなら子どもは渡さない」と子どもを取り

      上げるものから、父親に服従しない子どもを見せしめとして暴力に晒し続け

      たり、子どもに母親を攻撃させたり、母親に子どもへの虐待を仕向ける巧妙

      なものなど、その非常なやり方は限りなくある。母親や子どもへ及ぼす影響

      は計り知れない。そして、その仕組みはどれも共通している。被害者はトラ

      ウマを抱えDVの支配から離れられなくなる…。それは加害者にとって最も

      支配に効果的な暴力でもある。

      野田市の虐待死事件は継続するDVの中で起きた虐待死事件である。母親

      と子どもはこれまでにも何度も支援につながる機会があったにもかかわらず、

      安全につながるための支援は実現されないままだった。助けを求めた子ども

      は命を落とし、母親は逮捕される。被害者を守れない、被害者に届かない被

      害者支援とはいったい何なのだろう。法制度や支援体制があっても、機能し

      ているとは思えない支援の現状がある。

      高校生の少年が、暴力を振るう父親を殺害した事件もあった。その判決で

      裁判長は少年や母親に対する父親の暴力があったとDVを認めたうえで「他

      に取り得る手段があり短絡的で正当化できない」とした。少年に対して他に

      取り得る手段はあったとするなら、殺人を犯すまでに追い詰められる少年や

      母親を守るために執り得る支援の手段がこの社会の支援の側にあったのかと

      問いたい気持ちになる。

      DV被害を経験した多くの女性や子どもたち、DVの渦中にいる多くの女性

      や子どもたちは、これらのニュースをどんな思いで聞いていることだろう。

       被害者の安全のための情報、法制度、支援体制は、被害者に有効に使われ

      てはじめて活きる。相談員、各関係機関の職員が、DV・虐待への正しい理解、

      暴力は許されないという意識をもつこと。被害者のために必要な関係機関の

      連携システムが、被害者の安全の実現のためには必要だ。

       

      *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

      2019年2月15日のぱたぱた

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        この原稿を書いているのは214日、私には本命チョコも義理チョコも関

        係ないが、今朝の朝刊を読んで思うところから。

        「保護者の体罰防止へ 虐待防止 東京都、新条例案」 東京都は保護者によ

        る体罰や暴言の禁止を規定した「子ども虐待防止条例案」を提出すると発表。

        罰則規定はない。保護者の体罰禁止を規定した都道府県条例は初。(毎日新聞)

         

        千葉県野田市の虐待死事件を受け、厚生労働省、文部科学省、はじめ各自治

        体が対策を講じている。しかし、「体罰は虐待」―当たり前すぎると感じたの

        は筆者だけだろうか。これまで出してきた自治体の条例には明記されていな

        くても認識されていたわけではなかったのか。これでは身体的虐待と異なり

        目に見えない精神的虐待を理解するセンスはどれくらい社会にあるのだろう

        かと疑念がわく。

        フェミニストカウンセリングにおいても「DV家庭には虐待あり」と声を上

        げ、「面前DV」の深刻な問題の理解を広げてきた。野田市の虐待死事件で母

        親が逮捕されたが、「虐待の陰にDVあり」であることは、このメルマガの読

        者とは当然のこととして共有できると思う。この母親はDV被害者である。

        DV被害者が、加害者である夫(子の父親)から子どもが虐待されている状

        況で動けなくなること、子どもを守れないこと、抵抗できないこと、そして

        「迎合」してしまうこと・・・。これらはよくあるDV被害のトラウマ反応

        である。子どもを連れて避難した後も、そのことをDVサバイバーたちが自

        責し苦しんでいることを数多く聞いてきた。

        無念で口惜しいが被害児童の命は取り戻せない。潜在している多数の母子の

        心身の安全につなげる責任は誰もが負っていると考える。私は私の立場から、

        DV被害者としてこの母子が加害者から離脱する心理的社会的支援方法を検

        討しなくてはならない。

         

        たとえ命の危機を越えて別居にたどり着いても、DV被害者は子どもの面会

        交流等を介して、加害者がふるうDVの渦中から逃れられないことが多い。

        家父長制が根強く残る民法のもとで、「子どもの福祉にかなう」として、別居

        している親との面会交流の原則施行が推進されている。このことでDV被害

        母子には苦悩が延々と続いていることに思いを馳せて欲しいと思う。

        離婚した父母のどちらかのみが親権をもつ「単独親権」について、「親子間の

        断絶を生む」などとして憲法違反を訴える裁判が、現在最高裁で争われてい

        る。子どもの人権も女性の人権も軽く扱われている日本では、「共同親権制度」

        が家父長制の復権とつながる。DVや虐待が助長される危機が伴なうだろう。

        かたや1月末には、虐待等で実親と暮らせない子のための特別養子縁組制度

        の見直しで、対象年齢(原則6歳未満)を原則15歳未満に引き上げること

        を柱とする法制審要綱案が出た。「児童虐待増加のなか、子の福祉の増進と永

        続的な家庭を保障すべき状況」という有識者会議の報告書での指摘を受けて

        いる。虐待を受け、実親との法的な関係の解消を望む子どもの存在があると

        のこと。普通養子縁組とは異なり、実親との法的な親子関係が消滅し、戸籍

        上は養親の「実子」扱いになる。

         

        『子どもの福祉』をしっかり支えられる社会に成熟しなくては〜!と思う。

        司法も政治もウォッチングを続けよう。日本版パリテ(政治分野における男

        女共同参画推進法)、私たち一人ひとりが本気で取り組まねばと、決意表明す

        るバレンタインの夜だ!

         

        *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

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