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2018年1月15日のぱたぱた

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    新年を迎えてのお正月気分も瞬く間に過ぎて、もう1月も半ば。この早さで

    1年があっという間に過ぎるのではと今から心配している。

    ここ最近、社会の暴力に対する意識について考えてしまうことが続く。

    昨年から連日報道されていた元横綱日馬富士の暴行事件。この一連の騒動の

    中での“暴力”の受け止め方に驚いている。「スマートフォンをいじっていた

    ので腹を立てて平手で殴った。さらににらみ返してきたのでリモコン等で殴

    った。謝罪していれば殴らなかった」との発表があった。DV加害者が暴力

    を振るうときのパターンと重なる。「妻に謝罪がないから殴った」という、暴

    力の原因は相手が謝罪しないからという言動に似ている。なぜこのようなこ

    とが起きたのか、そのことに問題があるのではと思っていると、貴乃花親方

    の対応に問題があるとして、その後は貴乃花親方のとった行動に焦点が移っ

    ていく。

    今回の騒動から力士たちは何を学んでいくのだろうか。被害が明るみに出た

    ら大変な騒動になるという捉え方だけが残るとしたら、これからも誰も声を

    上げず、暴力は温存されていくだろう。明るみに出た行司の式守伊之助の未

    成年の若手行司へのセクハラ行為も同じだ。被害を経験した人、声を上げた

    人が非難され、苦しむことのない社会になるために、暴力は許されないとい

    う意識をもつ社会になるために、私たちがこれらの問題をどう理解してどう

    見続けていくかが重要になる。私たちの視点が社会の意識を変えていくこと

    にもつながる。相撲界だけにとどまらない。私たちの社会で起きているさま

    ざまな社会現象や事件を、私たちはどう読み解いて捉えていくのか、その力

    をつけていくことが社会を変えていく大きな力となる。

    2月3日、4日アドヴォケイト講座のテーマは「犯罪とジェンダー」。社会構造

    から問題を見ていく力、ジェンダー問題を読み解く力を鍛えていきます。3月1

    0日、11日の専門講座では、この社会構造の中で最も弱い立場に置かれてい

    る少女と若年女性に焦点を当てます。声を奪われた人々、声を上げられない人々

    への支援、これから私たちがとるべき行動について考えていきます。ぜひ一緒

    に学び力をつけていきましょう!

     

    *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

    2018年1月1日のぱたぱた

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      新年あけましておめでとうございます。今年は冷え込みの厳しいお正月にな

      りそうです。

      123日(日)に行った2017年度の公開講座の報告から。『今、フェミ

      な女がカッコイイ』と題して、北原みのりさんをお迎えした。自分発信の率

      直な表現で、社会の歪みをいつもぶれない視点で切り取って見せてくださる

      北原さんから、改めて「フェミニズム」についてしっかりと言語化していた

      だいた気がする。女性の権利を獲得するために戦い、活動を続け、実践を積

      み重ねてきた日本の女性たちの歴史や思いを私たちはしっかりと引き継がな

      くてはいけないと襟を正す思いだった。北原さんの感性で読み解かれる「フ

      ェミニズム」論をもっと聴きたいと強く思った。  

      北原さんのお話をお聴きする前に、私は『奥さまは愛国』(北原みのり・朴

      順梨 河出書房新社)を読んだ。もう4年前の本だが、とても衝撃的な内容

      だった。

       ヘイトスピーチについては、セクシュアルマイノリティの支援活動をする

      中で学んだ。初めて動画を見た時に、何の根拠もなくただただ大声で口汚く

      人を貶める言葉を次々と放つ人たちという印象を持った。そういうヘイト集

      団の中に普通の主婦がいて、その人たちは「韓国人を叩き出せ!」と叫んだ

      後に家に帰って、子どもの食事とか作ってるのか、その二面性ってすごくな

      いですか?というところから始まり、何人かの女性たちに直接会い取材を重

      ねてまとめられた本である。

      『愛国運動に身を投じる女性たちは、華やかなワンピースや着物に身を包

      み、時にベビーカーを押してデモや街宣に訪れる上品で素敵な「奥さま」た

      ち。そんな女性たちが街頭で「従軍慰安婦はウソ」と主張し、(中略)50

      くらいの上品な女性が「お国のために闘ってくださる兵隊さんのために、そ

      ういう女性は必要だったと思います」と語り、20代半ばの子連れの女性は「日

      本人が日本軍を信じてあげないでどうするんですか? 日本人はそんなひど

      いことをしていない!」「お金が欲しくて、元自称従軍慰安婦になったおばさ

      んたち、そんなおばさんたちはお金がほしいから騒いでるだけ!」とスピー

      チする。』

      なんで?どうして? 頭の中には?マークがいくつも浮かぶ。またこの女

      性たちはサンフランシスコ市に従軍慰安婦像を設置しないように何度も手紙

      を送っている。この像をめぐっては、昨年秋に大阪市長がサンフランシスコ

      市との姉妹都市を解消すると言いだした。

      2017年、「今年の言葉」として「フェミニズム」が選ばれた。ハリウッド

      の大物らが、女優たちに対して過去に行ったセクハラ疑惑で次々に告発され、

      この動きは政界や一般社会にも広がった。Twitter上などではハッシュタグ

      #MeToo」を付けて、女性たちが「自分も同じ目にあった」と告白する投稿

      で連帯と支援の意を表明した(被害男性のTwitterもある)。日本でも「#

      MeToo」の動きが広がっている。

      同じ女性であっても自分が『日本人』であることを最優先する愛国運動と、

      女性だからこそ連帯と支援でつながろうとする「#MeToo」の動き、前者に

      は国境を越えたつながりは望めないだろう。国境を越えてつながりつつも、

      北原さんが指摘されたように、日本ならではの「フェミニズム」運動にもう

      一度目を向けてみたい。     

       

      *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

      2017年12月15日のぱたぱた

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        今年も残り僅かとなった。年末になると「今年はどんな一年でしたか?」と

        テレビの中から問われたり、「今年の十大ニュース」とか「●●大賞」など何

        かと振り返る動きがある。

        私も振り返る。・・・やはり「110年ぶりの刑法改正」を取り上げたい。世の

        状勢からは「山が動いた」ほどの大きさだ。獲得できたものと同時に、この

        報道によって「性暴力に対する日本の意識の遅れ」問題を多くの人と共有で

        きる機会でもあった。そして、長年沈黙していた多くの被害者の方が声をあ

        げることにもつながっていると実感している。

        しかし、角田由紀子さんが被害者不在の性犯罪をめぐる司法の問題を月刊『世

        界』20181月号(「性暴力と日本社会」の特集)で書いておられるように、

        残された課題は大きい。「刑法の一部は改正されたが、運用する側の頭の中を

        憲法とジェンダー認識に従って、『改正』するのは容易ではない」とのこと。

        そして、次の改正に向けて今後もしっかりと注視していかなくてはいけない。

        カウンセリングで刑法改正のことや性暴力犯罪の捜査の問題について話し合

        うことも多くある。共有できることが増え、変化を得たことで力づけられる

        一方、現実の壁はまだまだ大きい。「声を上げてもやっぱり泣き寝入りしかな

        いんですか」(加害者を罪に問えない理不尽さ)と言われた言葉を抱えたまま

        である。

        昨年から続いているDV被害者と子どもたちを脅かす「親子断絶防止法案」

        の動きも、ウォッチングし続けよう。最近、男女共同参画センターの新着図

        書コーナーで見つけた本は、一押しだ。『国家がなぜ家族に干渉するのか〜法

        案・政策の背後にあるもの』(本田由紀/伊藤公雄編著)は、家庭教育支援法、

        親子断絶防止法、官製婚活、自民党改憲草案24条等、について読み解いて

        くれる。目と耳と口を磨かなくっちゃ!

        実は今、福島県にいる。避難指示区域が解除され帰還した方の話を聴いた。

        「報道は健常者の声ばかりだ。あっても子どもと高齢者の話だ。障害をもっ

        た自分の声は消されていく。受け入れ可能と言うから戻ったのに。誰に言え

        ばいいの?」と問われた。2011年の課題を私たちは持ち続けている。ここへ

        の新幹線では、ノーベル平和賞受賞式でのICANの被爆者サーロー節子さん

        の演説全文に読みいっていた。自身の声を発することをサポートするフェミ

        ニストカウンセリングは、聴いた声にどう応答するか、責任(responsibility

        をもつ。

         

        *「ぱたぱた日記」は理事が持ち回りで執筆しています。

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